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■地域ぐるみのイベント開催で魅力発信

 熊本県下益城郡美里町で都市農村交流イベントが4月13日開かれ、熊本市や県外からの参加者72人が美里町の自然、農畜産物に触れました。美里町外の消費者を対象に、生産者自ら町の農畜産物を提供し美里町のPRにつなげる狙いです。
 生産者でつくる美里町モーモーフェスティバル実行委員会が主催し、行政やNPOが協賛。今回JA熊本市が「JA熊本市ふれあい体験・食育日帰りバスツアー!」と題し企画・募集をかけました。
 当日は、美里町の歴史に詳しい住民による紹介の後、参加者らは2組に分かれ農業見学とフットパス(風景を楽しみながら歩くこと)を行いました。農業見学では、畜産農家があか牛について説明。参加者らは牛舎で牛を間近に観察し、農家に質問するなどして関心を深めました。フットパスでは、歴史ある石橋や用水路などの説明を受けながら75分間散策しました。昼食はあか牛を試食。美里町の観光所のチケット等が当たる抽選会で盛り上がりました。その後、らくのうマザーズ工場で熊本の牛乳生産について学びました。
 参加者は「美里町という地域のことがよくわかった。このようなイベントにまた参加したい」「牛を間近で見るのは初めてで、触れ合えて嬉しかった。あか牛は食べやすくて美味しかった」と話しました。
 美里町モーモーフェスティバルは今年で12回目の開催。2年前から参加者の人数を絞り、生産者と消費者の交流を重視しています。地域ぐるみでイベントを開催することで多方面から魅力を発信し、今度は違う目的でまた来たいと思わせるようなイベント内容にしているそうです。同実行委員会の明石良生会長は「生産者と消費者がお互いの声を聞き理解し合うことは、今後の農業にとって大切な考え方だと思う」と話します。「イベントを開催し人を呼ぶことで、地域の理解を得ることができ繋がりが深まる。若い後継者たちが就農しやすいような環境作りにつながれば」と期待を寄せます。