「父がやっているようにきちんと管理し、収量を上げたい」。両親と一緒に米・麦・大豆の栽培を行っている高木幸洋さん(32歳)。
高木さんは、九州大学農学部農学科で農薬を使わない植物の抵抗性を研究し、平成21年6月から就農しました。
「今は、米・麦・大豆の連作障害が起きないように水田をいくつかに分けて転作する”ブロックローテーション方式”を行っています」
と高木さん。
高木さんが住む秋津地区は県内でも有数な湧水地帯。排水も良いので
米作りに適しているとか。その立地条件を活かし、熊本県農業研究センターが開発したヒノヒカリと北陸174号を組み合わせた
「くまさんの力(商品名・熊水そだち)」を栽培しています。2008年にかいはつされた新品種です。ヒノヒカリよりやや大きめの粒。
炊くと真珠のような輝きを放ち、モチモチとした食感。ほんのり甘さが口の中に広がります。
暑さや台風に強く、収量が見込まれることから、近年作付面積を拡大しているそうです。
高木家では、幸洋さんの就農に伴い、大型コンバイン(90馬力)を導入。10aの稲を約10分で刈り取ります。稲刈りの時は
コンバイン2台を使って親子で一緒に刈り取っています。
さらに、高木さんは、所有する5haの水田に加え、高齢で管理が出来ない農家の依頼を受け、品質や生産性向上・耕作放棄地
の解消にも努めています。
■取材協力 高木幸洋さん
<米の栄養>
日本人の主食である米。米は太ると思っていませんか?実は、米には私達に必要な栄養素がたっぷり含まれているんですよ。
主な物は、炭水化物(体を動かすエネルギーの素)、亜鉛(皮膚の再生を補助し傷の治りを早くする)、鉄分(貧血防止)、
食物繊維(便秘解消・生活習慣病予防)。その他にも、タンパク質、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどがバランス良く含まれて
いるんですよ。さらに、食パン1枚よりもごはん茶碗1杯の方が低カロリー。ダイエットにも効果的なんです。
◆◆◆◆◆美味しいお米の炊き方◆◆◆◆◆
1)まず、たっぷりの水で大きくかき混ぜ、水はすぐに捨てる。
2)お米を軽くかき混ぜるようにして、水を4〜5回入替ながら洗う。
(とぎ水は少し白いくらい。あまりゴシゴシとぎすぎると米にヒビが入ったり、割れたりします。)
3)炊飯器の目盛りに合わせる。水の量は好みのやわらかさに合わせてもOK.
4)しばらくそのまま放置。水を吸わせることで、ふっくら炊き上がる。
5)40分ほどしたら炊飯のスイッチを押す。
6)ご飯粒を潰さない様に全体をムラ無く混ぜる。切るように混ぜるのがポイント。
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