熊本市北部に湧き出す梶尾温泉の湯を使いトルコギキョウを栽培している中島健之さん。
一度はスーツを着たくて東京に就職。Uターン後は、両親と一緒にトルコギキョウ一筋8年。白やピンクなど約30種類の
トルコギキョウを育てています。
「トルコギキョウって冠婚葬祭には必ずどこかに飾られている花なんです。だから、お客さんが欲しいときに提供できるのが理想。
そのためにはオフシーズンの時に、いかに良質のトルコ(トルコギキョウ)を提供できるかが大事なんです」。
夏の花のトルコギキョウを10月から6月に出荷できるように栽培している中島健之さん。熊本市北部地区を中心に4戸の
農家では、ハウス栽培でオフシーズンに夏の花・トルコギキョウを提供できるように栽培しています。その中でも、中島さんの
ハウスは、ボイラーではなく梶尾温泉の熱でトルコギキョウを育てています。
「栽培に大切なのは、水と温度と湿度。湿度が多すぎても少なすぎてもダメなんです。その点、温泉熱を利用するとハウス内の
温度湿度が一定に保てるのでいいんですよ」。しかし、微妙な天気の変化や温度の差で、つぼみが死んだり、成長がとまったり
するトルコギキョウ。今日と同じ…という日はないそうで、日々自然(天気)との勝負ですねと笑う中島さん。
そんな中島さんが大好きなトルコギキョウは濃い紫色。自分の結婚式では、ブライダルブーケやテーブルフラワーだけでなく、
廊下までトルコギキョウで埋め尽くしたとか。「熊本のオトコはもっと花を好きになって女性に贈らないかんですよ」。
中島さんはじめ熊本市北部のトルコギキョウ栽培農家では、花をもっと身近に感じてもらおうと、地元の小学校や公民館、
イベントに出向いてフラワーアレンジメントを教えたりしています。
中島さんが栽培しているトルコギキョウは年間30種25万本。熊本市清水の”you+youくまもと農産物直売所”で変えます。
■取材協力 中島健之さん
<トルコの花だからトルコギキョウ?>
トルコの花かと思いきや、つぼみの形がトルコの帽子の形に似ていること、花の紫色がキキョウに似ていることから、
トルコギキョウと名がついたとか。別名ユーストマ又はリアシンサス。リンドウ科の一年草。原産地:北アメリカ。
<長く保つには?>
一般の切花の中でも日持ち度は抜群!さらに一手間プラスでもっと長持ち。
POINT1 花びらが厚く茎がシッカリしているものを選ぶ
POINT2 花瓶の水は毎日換える
POINT3 花瓶の水に漂白剤を1滴垂らす
POINT4 つぼみがついていたら花瓶の水に砂糖をひとつまみ
※花が早く咲きます
POINT5 水換えをする時は茎の下1〜2㎝をカットする
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