全国で1、2を争うスイカの名産地・熊本県。中でも、熊本市は有数のスイカ生産地なのです。
今回は、熊本市北区大鳥居町で代々スイカ農家を営んでいる中山大基さんのお宅へお邪魔してきました。
「4月に入るとぼちぼちスイカの出荷が始まりますね。今の時期はハウスもので、大玉の“春のだんらん”と“恋あかり”、
小玉の“ひとりじめBonBon”が主流になります」と中山大基さん(27歳)。
20歳で本格的に家業=農業をはじめ、今年で7年目。
農業は天職かも(笑)と笑う姿は癒し系。後継者クラブや4Hクラブのメンバーとして、スーパーの店頭で販売促進を
行うなど、外に発信する活動も積極的に行っています。
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スイカの種類
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冷蔵庫や家族構成の関係で、ここ数年、大玉より小玉が人気という中山さん。しかし、中山さん的におすすめは大玉。
「昔ながらのスイカ!って味が楽しめるのは大玉ですね。
特に“春のだんらん”は昔ながらの味です。“恋あかり”は今風で甘味はあるけどさっぱりとした甘味です」。
見分け方は縞模様。濃い方が“春のだんらん”細く薄い方が“恋あかり”なのだそうです。
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9人家族で…
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中山家は、大基さんと妻の未希さん、息子の裕翔くん、両親と祖父母、妹、弟の9人家族です。作業に関わっているのは、
主に、大基さんとご両親。160aの畑から年間1万玉以上出荷するそうです。「ハウス栽培もやっぱり天候に左右されます。
特に交配時の天候には神経を使います。天候しだいで交配が成功するかしないか決まりますから」。さらに、
交配がうまくいっても、天候や他のハウスのスイカの育ち具合を先読みしながら栽培していくのが難しいと大基さん。
「でも、昨年は曇天やスイカの病気に苦戦しましたが、今年は天候も良く甘いスイカが期待できそうですよ」と
笑顔で話してくれました。
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大玉?小玉?
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大玉スイカと小玉スイカの違いは、1つの株から収穫できる数が違います。大玉スイカは1株から1玉。
小玉スイカは1株から2玉。
小玉スイカは、同時に交配しないと栄養が偏ってしまうので、一斉に交配するのがポイントだとか。
<取材協力:中山さんご家族>
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