『熱い夏を乗り切るにはスタミナたっぷりのお肉が一番。』
JA熊本経済連では、厳選された最高級くまもと黒毛和牛を「和王」ブランドとして全国展開中です。
くまもと黒毛和牛の『和王』は、繊細に入ったサシととろけるような肉質、ほわんと香る癖のない甘味が特徴です。
今回は、『和王』でグランドチャンピオンを狙う古閑隆雄さんを訪ねてきました。
熊本市西区花園で黒毛和牛60頭を飼育されている古閑隆雄さん(56歳)。
53歳で両親の跡をつぎ飼育農家の道へ進みました。やるからには、最高ランクの肉牛を育てたいと思った古閑さん。
飼料給与の見直しから寝床の完備、牛舎の風通しなど、牛たちのストレスが少しでも軽減されるように環境を整え、
こまめな見回りで牛たちとのふれあいを大切にしています。そのせいか、牛たちは人懐こく、古閑さんが近付くと
目をくりんくりんさせて近寄り、気持ち良さそうにブラッシングされています。「牛は言葉を話さないから、
日頃からのスキンシップが大事。コミュニケーションが取れていると、エサの食べ方や雰囲気で体調の変化がわかるからね」
と古閑さん。エサの与え方も、毎回、食べ残しの量を見ながら調整しているそうです。
うちに来た子は手塩にかけて育てるのがポリシー
牛は警戒心が強く、繊細な生き物。車のクラクションでビクッとなったり、ハエが周りを ブンブン飛んでいるだけで
イライラしてしまいます。「良い肉質にするには、そういうストレスを軽減してあげることも大事」と、
牛舎の掃除・消毒はこまめに行い、成長に合わせて部屋を移動させるなど、いかに牛たちがリラックスできるかを
意識して20ヶ月間育てているそうです。
古閑さんの所へ牛がやってくるのは、生後8ヶ月前後の牛たち。繁殖農家さんが育てた子牛をセリで仕入れてきます。
「セリは、目が試される瞬間ですね。」ポイントは、血統・毛並み・肉付き。肉質の8割は血統のかけ合わせで
決まると言われ、時には繁殖農家さんの牛舎へ出向き、事前にリサーチすることもあるのだそう。
また、毛並みが良い子牛はのびしろがあり、育て方次第で原石が宝石になっていくように成長するのだとか。
最近嬉しかったことは、グランドチャンピオンを狙える子牛を購入できたこと。
「これからの成長が楽しみですよ。グランドチャンピオンを取る事を目標に、愛情込めて育てています。」
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