『畑の赤い宝石は、冷凍しても美味しく
甘酸っぱくてビタミンCが豊富です。』
子供から大人まで大好きなイチゴ。熊本県では全国でも有数のイチゴ生産地なのです。
そこで、今回は、熊本市西区の河内町でイチゴを栽培している村上栄朗(ひでお)さん(52歳)
志乃笑(しのぶ)さん(51歳)ご夫婦に、熟れ頃のイチゴの話を聞いてきました。
高校卒業後、実家の農家を継いだ村上栄朗さん。
当初は父親とミカンを栽培していましたが、10年ほど前からイチゴ栽培に転身し20年目になるそうです。
「さぁどうぞ」。ハウスの中は、腰ほどの高さにイチゴの苗が植えられ、イチゴが摘みやすくなっています。
「高設栽培といって、河内町のイチゴ農家では10年ほど前から導入しています。18件ある農家のうち16件のハウスに
設置されているかな。以前は、地面に直接植えていました。農家も高齢化でね、できるだけ作業ができやすい方法を
取り入れているんです」と栄朗さん。高設栽培の形式にしてからは、腰痛も減り効率も倍以上に。
苗の間をかき分け古くなった葉を取り去る゛葉掻ぎの作業゛や収穫作業がだいぶラクになりました。
「栽培過程の中で葉掻ぎ作業が一番大事。苗の通気性が悪くなるとダニや病気が発生する確率がグンとアップするので、
1週間に2〜3回は行っているんですよ」と笑う志乃笑さん。
その作業を前かがみでしなくなっただけでも大助かりだとか。高設栽培の高さは、「作業する人の身長に合わせて
作られているから、我が家のは私に合わせて低いです」と笑う志乃笑さん。
とはいえ、収穫作業が楽になってもこの時期の作業は、パック詰め作業が大変。繊細なイチゴを手作業で丁寧に
詰めていきます。連日深夜12時頃まで頑張っています。「せっかく高設栽培に切り替えたので、75歳くらいまでは、
おいしいイチゴ作りを頑張らないとね。」と目標にされています。
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