ビニールハウス内の加温に必要な重油や肥料・農薬・種子などの生産資材価格が高騰している中、地元代議士や農林水産省・県・市の関係者らが3月21日、JA熊本市管内4箇所の野菜ハウスを視察しました。
生産者の多くは、防虫ネットや粘着版の使用による農薬・化学肥料の低減や、ハウス内を密閉して設定温度を下げることで重油を節約するなど、これまでの経営努力を重ねてきました。
今月、行政に対し緊急対策の要望書を提出して窮状を訴えた同JA生産部会の代表者らは、当日の意見交換会で「昨年10月の集中豪雨により農作物の再定植や作型の変更を余儀なくされた中で、昨今の重油高騰などの生産コスト上昇が追い討ちをかけている。次年度の作付けすら危ぶまれる状況で、助成等何らかの対策を」などと訴えました。農水省の担当者は「法人として或いはリース会社との協同申請等なら対象となるが、基本的に国は個人補助ができない。広く助成するため過去に支払われた交付金等も考慮されてしまう」などと明確な回答は得られませんでした。視察に同行した林田彪衆議院議員は「今日の現状を踏まえ、知恵を出して何らかの方針を検討していきたい」と話しました。 |