地域農業の新たな担い手となる人材の育成や市街化が進む都市部の農家を支援するため、JA熊本市は7月17日、本店で平成21年度いきいきくまもと農業塾を開講しました。同JA28支店のうち都市部の10支店管内を対象に、勤め先を退職した農家出身者や家庭菜園のレベルアップを望む人など96人が入校。同塾は先導農家や県・市の関係機関と連携し、土づくりや野菜栽培の講習会、現場実習などを通じた専門的な知識と技術指導、生きがいを見い出す農業の実現を目指します。
村上一也JA組合長は開講式で「農業担い手の育成や農家組合員の支援をはじめ、安全で安心できる新鮮野菜を地域へ供給し、地産地消を推進していきたい」とあいさつ。先進地視察研修などの全体研修と、地区活動として地域の特色を生かした農作物の現地圃場での栽培実習など、年間スケジュールをJAの担当職員が説明。
この日は、タレントの大田黒浩一氏が「元気が一番!」と題して基調講演。熊本弁でユーモアたっぷりに話す中にも、「積み上げた努力はちょっとしたきっかけで花開く」、「何事もプラス思考で元気に楽しくやることが大事」と話し、「自信を持って農業に取り組んで」と呼び掛けました。
JAは4月、本店3階に農業支援センターを設置。同センターは農業塾のほか、農家の高齢化への対応や耕作放棄地の解消に向けた農作業の受委託斡旋、宅地転用などで小規模に分散した遊休農地の利活用、体験農園の設立支援などに取り組みます。
問い合わせは同センター、電話096-(372)-6838 |