「ピーマンは苦いイメージがあるけれど、私が育てるエースピーマンは、普通のピーマンより甘くて、生でも食べることができます」と笑顔で話すのは、岡島和正さん(57)。農家だった祖父の希望に応えて、24歳で就農し33年目を迎えます。現在、妻のひとみさん(54)と、4年前に就農した息子の聖二さん(27)と一緒に、熊本市東部地区でエースピーマンを栽培しています。
東部地区でエースピーマンの栽培が始まったのは20数年前。他にないものを植えて付加価値をつけようと、生で食べられる大型のエースピーマンの栽培を始めたそうです。部会発足時のメンバーだった和正さんは「やっとエースピーマンの人気が出てきたところ。先見の明があったかな。」と話します。和正さんは、3年前に農薬低減のため天敵スワルスキーカブリダニによる害虫防除を始めました。天敵放飼により秀品率が上がり、現在部会の約半数が天敵による防除に取り組んでいます。
「ノウハウは覚えただろうから、後は経験を重ねて肌で覚えてもらい、今後主力を切り替えていきたい」と期待を寄せる和正さん。
聖二さんは「ピーマンは手をかけた分応えてくれる。農産物の微妙な変化に気づき、タイミングを逃さず作業を進め美味しいピーマン作りをしていきたい」と話します。
学校給食にも出しているエースピーマン。「ひき肉と一緒に炒めてケチャップで味付けをし、チーズをトッピングすれば子どもたちは喜んで食べます」とひとみさんは教えてくれました。 |