今月の表紙は、熊本市西区小島で玉ねぎを栽培する出口博敏さん(47)ご家族に飾って頂きました。
撮影日は4月初旬にしばらく続いた雨が久々に上がり、収穫真っ最中。熊本県立農業大学校に通う息子の凌さん(20)は春休み中で収穫を手伝っていました。日頃は、博敏さんと妻の節子さん(47)、両親の時雄さん(77)、郁子さん(74)と4人で作業をされています。
取材中、強い風にてこずっていると、「『風が強い』と、東区から来た方によく言われます。でも、私にとっては風が強いとは思わないですね。普段からいるからかな」と博敏さん。小島の海岸沿いの畑で育つ玉ねぎは、潮風に当たって甘く育つとか…。
博敏さんが就農した26年前には小島地区での玉ねぎ栽培は盛んで、サラたまちゃんで有名な芦北よりも早く玉ねぎの栽培が始まっていたそう。JA熊本市玉葱部会の玉ねぎは、機械を使わず天日で干すので、甘味が増して美味しいのが自慢。学校給食の他、大手のドレッシング会社にも出しています。
「店頭販売をしたとき、『この玉ねぎは生で食べられますか』と聞かれたことがあるけど、3〜6月に収穫される玉ねぎは、どこの産地のでも生で食べられます」と博敏さん。北海道産は、夏・秋に収穫し貯蔵した分を出荷するので、身が固く、辛味が強いとのこと。
部会では、8人の生産者が極早生1・5㌶、早生3・5㌶、中早生2・5㌶を栽培しています。今年度産は480㌧を見込み、6月下旬まで出荷が行われます。 |