今月の表紙は、熊本市東区戸島で酪農を営む、坂本祥一さんご家族に飾って頂きました。
祥一さんは、5年前に農大を卒業して就農。現在は、父の修さん、母のさつきさんと3人で作業をしています。
一年で一番忙しい、7月中頃から始まるトウモロコシの収穫時期の前に撮影しました。7月中頃から8月上旬の期間で1年分のトウモロコシを収穫し、ほかにイタリアンライグラスを年に2回収穫します。
1日1頭40㌔の乳を搾るのを目標としていますが、牛によって乳量は違い、出産後2ヶ月くらいの牛が1番出るとのこと。「牛には乾乳という、乳を搾らない時期があるんです。時期は出産前2ヶ月。出産前後の事故を防ぐためです。」
「牛の健康が一番」と話す祥一さんは、体調が良好か、人工授精に適した時期かなどを牛の様子から見分けます。「直腸検査で確認することもあるけれど、足をバタつかせ落ち着きのない様子からも、妊娠をしやすい時期を見分けることができるんですよ」とのこと。
人工授精師の資格を、学生時代に取得していた祥一さん。しかし、いざ現場に出てみると、経験がものをいう作業で、なかなか上手くいかなかったそう。
「農協の獣医のアドバイスを受けながら人工受精をしています。慣れるためにも、経験を積んでいかないといけないですね」と話します。
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