今月の表紙は、熊本市南区海路口町でコメを生産する木下三智也さんご家族に飾って頂きました。
撮影は、収穫を目前に控えた稲穂の前で行いました。稲刈りの時期は、穂と止葉の色で判断するそう。「穂は8割ほど黄色くなったら、止葉は茶褐色になったときが収穫のタイミング」と話します。
高校生のときには、実家の田んぼ(2反3畝)で米を栽培していたという三智也さん。結婚とともに本格的に就農し、今年で33年目です。
3年前に、農業生産法人を立て、家族で環境型農業に取り組んでいます。その際、お米アドバイザーの資格を長男の太志さんとともに取得しました。「米を扱う立場だから、米について詳しくないと」。土づくり、水質管理を通じて化学肥料や農薬の使用を軽減し、環境負荷の軽減に配慮した農業に取り組んでいます。
米の魅力について「日本人の主食。食文化の歴史があり、生活を支える大切なもの」と話す三智也さん。米粉生産や餅の加工など、米の6次化にも関心が高く、米の消費拡大への挑戦をしています。昨年からは、酒米の「華錦」の栽培に取り組んでいます。
「これからも品質の良い米を生産し、コメの消費拡大の道を探していきたい」と意欲を燃やします。 |