熊本市の良町営農組合は12月7日、JA熊本市南部支店で米粉料理の試食会を開きました。米粉を使った料理の普及で需要を拡大しようと、同組合の組合員や支店役員、県・市の関係機関、JA関係者ら約50人が参加。
米粉料理は同組合員の婦人らが調理。食べ比べができるように、生地が米粉のピザやパン、小豆のこしあんを包んだ「にぎりだんご」、郷土料理の「だご汁」の4種類がテーブルに並びました。試食した参加者らは「もちもちした食感がおいしい」「腹持ちも良さそう」「こんな料理ができるとは。家でも挑戦したい」などと好評でした。
稲作など農作業を受託する同組合は、熊本県が行う非主食用米生産推進事業で平成21年度は米粉用米を60㌃で栽培。「ミズホチカラ」を試験的に40㌃、既存のうるち米「あきまさり」を米粉用米として20㌃に作付けしました。営農組合の中村寿人組合長(66)は「都市部農家でも担い手の高齢化が進む中、耕作放棄地などを利活用して効率的で持続性のある農業を展開していきたい」と地域農業の活性化に積極的。
同組合では今後、減反の対象田にも作付けできる米粉用米の栽培面積拡大も検討し、農地の利用集積を促進していく計画です。 |