熊本市西部で生産される特産の春キャベツが出荷期を迎えた3月30日、平たん地のキャベツ畑では生産者の収穫作業が本格化してきました。
昭和59年に国指定産地となった同市城山地区を中心に栽培される春キャベツは、1年を通して店頭に並ぶキャベツの中で、最もみずみずしく柔らかいのが特長です。
JA熊本市キャベツ部会は、部会員70人が42ヘクタールでキャベツを生産。全農家がエコファーマーを取得し、減農薬や堆肥を使った栽培に取り組んでいます。部会長の礒野強奇さん(52)は「土壌分析に基づく堆肥を主体にした栽培で品質の向上に努め、安全で食味の良いキャベツを多くの消費者に食べてもらいたい」と意欲的です。
今年産は、平年に比べ日照不足による生育の遅れが見られるものの、ほんのり甘みのあるやわらかい食感のキャベツに仕上がりました。出荷先は主に県内や福岡、中国地方。出荷ピークは4月中旬から5月上旬で、5月下旬まで12万ケース(1ケース10キロ)を見込んでいます。
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