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■「肥後のでこなす」出荷ピーク

 全国有数の産出量を誇る、熊本市西南部を中心に生産されるハウス栽培のナス「肥後のでこなす」が出荷最盛期を迎えました。同市会富町のJA野菜選果施設では4月に入り、1日に約62トンを集荷し、関東や中京、関西などのほか県内にも出荷しています。
 JA熊本市茄子部会は173戸の農家が72ヘクタールでナスを栽培。品種は「筑陽」。濃い紫色でつやがあり、ボリュームのある緻密な果肉が特徴です。
部会長の後藤義明さん(61)は「連作に対応できる土作りの提案などにより部会全体の栽培技術を平準化し、一層の高品質生産と安定出荷に努めたい」と意欲を語ります。
 昭和46年に国指定産地となった同地区の「冬春ナス」は4〜5月が最盛期。熊本など6県でつくる冬春ナス主産県協議会は「ヨイナス」と語呂もよいことから、4月17日を「なすび記念日」に制定。部会では「なすび記念日」に合わせ15〜17日にかけて、地元の保育園などへのナスの贈呈や、一般消費者にナスを無料配布する市街地でのPRイベントのほか量販店での試食宣伝会も行い、産地の生産者らが消費拡大を呼び掛けます。

1本ずつ丁寧に収穫する後藤部会長