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■大豆の高品質生産を 播種前講習会

 大豆の高品質生産と安定収量の確保に向け、JA熊本市は7月1、2の両日、管内の秋津・東部の共同乾燥調整施設で大豆栽培講習会を開きました。

 JA管内の大豆生産者は約150人で、東部地区(秋津・健軍・供合)を中心に生産が盛んです。平成22年産作付けは、相対的に安定した収量が期待される「フクユタカ」が約145ヘクタール《前年比4%減》で全体の9割弱を占める中、納豆への加工に適した小粒大豆「すずおとめ」の面積を約20ヘクタール《同11%増》に拡大。昨年は収穫間際の日照不足で収量が303トンと伸び悩みましたが、今年は集荷目標数量を合わせて約500トンと見込んでいます。

 講習会では雨対策への圃場整備や、播種の適量と適期、病害虫対策などを県の普及員とJA営農指導員が説明。JAでは、地力低下による収量減を回避するため土作りの技術指導を徹底。堆肥や稲ワラなどを土壌へ投入し根粒菌を活性化させ、微量要素の補給により連作障害の軽減を図ります。

 今年は、これまで全量を学校給食用納豆に供給していた「すずおとめ」を一般消費者にも販売し、需要の拡大につなげる意向です。

播種に備え消毒と鳥害防止のため赤く染められる種子