JA熊本市は9月28日、「ひご野菜」15品目の中から「春日ぼうぶら」と「水前寺菜」を使ったメニューの試食会を同市石原の火の国ハイツで開きました。「ひご野菜」を軸に都市部農家の生産基盤を確立し、遊休農地の解消や伝統野菜の継承・普及につなげる狙いです。
「春日ぼうぶら」は粉末やペースト状にして料理に活用。クリームスープやサラダをはじめ、コロッケや豆腐、米粉と配合したロールケーキや豆乳で作るプリン、アイスクリームなど多彩なメニュー15品がテーブルを彩りました。試作品は県内の食品加工業者ら5社が考案しました。
試食会にはJA役員や生産者のほか、九州農政局や県・市の関係機関、メニューを開発した業者ら約30人が出席。JA農業支援センター運営委の藪田征治委員長は「食材としての価値や認知度の向上を図るため、評価の高いメニューから商品化していきたい。商品化と並行し販路も模索していく」と展望します。
同センターでは現在、この2種類のほか「熊本ねぎ」、「熊本京菜」、「ひともじ」の計5種類を栽培。種を保存し都市農業の振興作物に位置づける意向です。参加者らは試食会に先立ち、同市良町の圃場を視察しました。
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